コンテンツの形態
電子書籍は経費削減も省スペースも実現した画期的なものですが、コンテンツには有料と無料のものがあり、どちらもネットワークからダウンロードすることで完了し、その後、読むことになります。
最近では、通常の紙の書籍ではできないようなハイパーリンク、動画、音声、効果(バイブレーション)なども併用した新型のコンテンツも登場しています。
読者はインターネットに接続すれば、書籍の購入がすぐできて、家の中の場所を取らずに済みます。出版社に相当するのはコンテンツ・プロバイダです。そこでも、本の在庫維持や資産コスト、絶版による販売機会の喪失が防げるわけで、客観的に見れば、材料としての紙や、在庫、物流、店舗などの負荷は軽減できます。反面、電力消費や機器の更新、廃棄などの負荷発生もあり、著作権や課金方法などの問題も存在します。
現在のところ、電子書籍は大きくダウンロード型とオンラインで閲覧するストリーミング型に分けられますが、ファイル形式、データ形式についてはさまざまです。世界的に利用されているPDF、EPUBに加えて、その他数種類のファイルフォーマットがあります。
日本の書物については特有のルビ振り、段組があるので、レイアウト崩れがないようにいろいろな端末媒体で再現できるようにしているのがポイントでしょう。